Dreamforce2016 Day4:XivelyはIoT導入のカギとなるサービスかも知れない

dreamforce2016も最終日。
我々も今夜遅くの便で帰国します。

Einsteinが一番の目玉ということで、会場も各所でEinstein推しでした。
当blogでもEinstein関連の記事が多かったですが、私は個人的に一番印象的だったXivelyについて、取り上げたいと思います。

始めに、Xivelyが何者かについて、簡単に説明すると、IoT向けのサービスで、AppExchangeやHerokuAppとしても展開されていて、シンプルに言うと、IoTデバイスからのデータを受けるブローカーと、後続のデータベースやアプリとの間の仲立ちとなり、大量のデータをフィルターし、通知をしたり、永続化対象データを後続のDBに送ったり、salesforceにケース登録などの連携をしたり、データ内容に応じて適切な処理を行うサービスになります。

Xivelyのアーキテクチャ図

特筆すべき点として、そうしたデータ振り分けのルールを、GUIベースのフロー設定で自由に追加したり、変更したり出来る点と、もう1つ、センサー、デバイスからどんなデータを受けるのかシミュレーションが出来る点が挙げられます。

Theaterでデモを見ることが出来たので、いくつかご紹介します。

こんな感じでデータに応じたフローを組んでいけます。
異常値が出たらケースを投稿したり、メッセージを送信したり、APIベースでの連携なら色々出来そうです。
Twillioなどども簡単に繋げそうです。
こうしたフローの変更はダウンタイム無しにリアルタイムに適用が可能とのこと。

こちらはバーチャルデバイス・センサーの設定。デモではSaaSyにセンサーを取り付けていました。

SaaSyに3つのセンサーを追加

画像やCADデータ上でデバイスの任意の位置にセンサーを配置

センサーの数値をいじると、左側のXivelyのリアルタイムグラフに反応が!

このような仕組みがあれば、新たにIoTデータを集めようとしたり、既存デバイスにセンサーを追加することを検討したり、新たなデバイスを開発しようとしたりする際に、着手前に後続処理も含めてシミュレーションを行うことで、どんな効果が期待できるか、想定した効果が得られるか、オンクラウドで予め確認が出来るということになります。

デバイスと業務アプリとの中間に位置するサービスだからこそ、デバイスからのボトムアップ、アプリからのトップダウンどちらからの検討でも、Xivelyが「Internet of Thing」の本格的な実行前に、モノを作らない「Internet of Nothing」で仮想的にシミュレーションを行うことで、机上じゃない空論として、利活用を見出すことが出来るようになるわけです。

IoTはそろそろ幻滅期に入る、といった記事も出てきたりしているタイミングですが、実際には本来は手段であるはずのデータを取ることを、目的としてしまうことで、思ったような効果が得られない、集めたデータを活用しきれない、といったことが多々起こっているのだと思います。投資に見合う効果が出せなければ、IoTという大きな可能性を秘めた市場がシュリンクの方向に向かいかねませんが、実際にはIoTをうまく活用して大きなビジネスチャンスを得ている企業は存在するわけで、IoTはただやれば効果が出るものではなく、目的を達成するための手段として企画・検証・実装・展開・発展を繰り返していくものだと考えます。

Xivelyのようなサービスであれば、クラウドサービスを組み合わせて安価に仕組みを構築し、多大な投資を行う前に、投資に見合うリターンが得られるかを仮想POCで確認できることで、目的を明確化し、到達点を具体化した上でIoT化を進められる、と私は感じました。また、導入後にデバイス数が増大していったとしても、Xivelyはスケーラブルな実行環境上で動いていますので、段階的にスケールアップしながら対象デバイスを増やしていくようなことも柔軟に対応できます。

更に、IoT Cloud Einsteinのような人工知能を組み合わせることで、シミュレーション段階から、実機想定のデータを使用して、ユーザ自身も思いも付かなかったような、データの活用が見えてくることも近い未来に起こりうるのではないでしょうか。

Xivelyは日本法人も設立前で、日本ではまだマイナーですが、dreamforceのIoT CabinではXivelyの事例が多数紹介され、グローバルでは盛り上がりつつあるとのこと。
データ処理基盤としてのベースの信頼性に、更にこうした効果的な活用を柔軟に志向できるコンセプトが、多くの企業に支持されているのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、IoTの成功には目的と手段の明確化が最も重要となります。

弊社ではコンサルティング部隊やSI部隊が横断的に、お客様の効果的なIoT導入・促進を支援しております。何かお困りの際には是非ご相談くださいませ。

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