Dreamforce2016 Day2:基調講演

みなさんこんにちは、今岡です。

Dreamforce2016で最も注目を集める基調講演が本日(現地時間 2016/10/05 13:00-)行われました。Dreamforceにおける基調講演では、salesforce.comのビジョンが語られ、その年の目玉となる発表も含まれることもあり大変な注目を集めます。本日の基調講演に参加し、そこで語られた内容を私の所感も交えてお届けしたいと思います。※なお、詳細な情報は不明であり私の所感が一部混じるので、内容に誤り等が含まれる場合があります。ご了承下さいませ。

Dreamforce '16 KeyNote

Salesforce core value

基調講演の冒頭ではSalesforce core valueとして4つが挙げられました。salesforce.comは常に「お客様の成功」を軸としたプラットフォームおよびサービスの提供を行ってきましたが、この考えを構成する重要な要素という言い方ができるのでしょう。

  • TRUST
  • GROWTH
  • EQUALTY
  • INNOVATION

Five Transformations of Enterprise Software

毎年Dreamforceでは目玉となるサービスの発表があり、今年はEinsteinが最大の発表であったと思います。一方ここ数年は最大の目玉発表だけに注目を集めるというより、目玉となる新たなサービス登場に合わせて、既存含む周辺サービスの構成や重要かつ大幅な機能強化を図り、ビジネス全般を支えるサービス群の充実さを強調して説明しているように感じます。これらは5つのビジネスにおける重要なポイントとそれに対応するサービスという形で発表されていました。

  1. Intelligence ... Einstein
  2. Speed ... Platform
  3. Productivity ... Quip & LiveMessage
  4. Mobility ... Salesforce1
  5. Connectivity ... Thunder IoT Cloud

簡単ですが順に内容に触れたいと思います。

1. Inteligence ... Einstein

Salesforceが提供するAIのプラットフォームです。こちらについてはもう少し詳しい内容を後述します。

2. Speed ... Platform

Platformについて具体的な話があまりなかったと思いますが、Platformに関する特に注目したいのはSalesforce DXでしょう。恐らく明日のDevelopers Keynoteで詳細が明らかになることでしょう。

3. Productivity ... Quip & LiveMessage

8月に買収を発表したQuipが紹介されました。こちらはGoogle DocsやMicrosoft Officeと競合するサービスになります。Quipを利用することで少なくとも社内におけるコラボレーションがリアルタイムに活性化されEmailを使用することがなくなるだけで相当嬉しいでしょうね。

もう一つは、LiveMessageが紹介されました。こちらの詳細は不明ですが、サポート担当者が複数のテキストベースのメッセージングアプリ(Facebook、Twitter、LINEなど)を統合してサポートできるようなものなのでしょうか?詳細は明日のService Cloud Keynoteで明らかになることでしょう。

4. Mobility ... Salesforce1

MySalesforce1として企業名やイメージカラーなどのブランディングができるようになり、App Storeで配布ができるようになるようです。これまでもSalesforce1をコミュニティーユーザに自社ブランドでの提供や、2016年7月に買収したDemandwereをベースとしたCommerce Coludの登場により、ブランディングのニーズが強く高まっている表れなのでしょう。

5. Connectivity ... Thunder IoT Cloud

昨年の目玉発表であったThunder IoT Cloudです。昨年の発表ではSalesforceのサービス群を表す図の中心に位置付けられていましたが、Einsteinの登場により?適切なレイヤーに位置付けられた表現になっていたことは興味深いです。デバイス等から発生する大量のストリームデータをThunder IoT Cloudを介してEinsteinに学習させ、様々なアクションにつながる予測を行うような使い方がイメージされます。何れにせよ昨年の発表から1年が経過し、すでにパイロットユーザによる事例は紹介されていますが、一般の開発者に届く日が待ち遠しいものですね。

Einstein

もう少しEinsteinについてコメントしたいと思います。Salesforceは常にお客様に優しく誰でも簡単にすぐに使えることを念頭にサービスとして提供します。これはデータサイエンティストのような専門家がいなくても、AIの技術が使えてお客様の成功に結びつけなければならないという考え方なのでしょう。そのため、Einsteinが企業が必要とするデータサイエンティストの肩代わりをしてくれるという紹介のされ方をしていました。

デモンストレーションにおいては、競合他社の動向に応じた次のアクションをリコメンドしたり、リードに対するメール文章を適切に予測して送信するようなことが行われていました。

これらデモンストレーションは素晴らしく仕事のスタイルさえ変革する可能性を秘めているのだと強く感じます。一方でEisteinが適切なリコメンドなり予測を行うためのモデルをどうするのかという点は気になるところです。恐らく初期のリリースにおいては開発者が不要ですぐにEinsteinを活用できる機能が提供されるのではないでしょうか?(デモではカスタムオブジェクトもモデル作成の対象となると説明はされていましたが)そう考えると、SalesforceにはSFAやSupport&Serviceのような標準オブジェクトが提供されているので、それらをベースとしたモデルによる活用が考えられます。

次にモデルを構築するための学習データをどうするのか?という点が気になります。実際に利用する顧客にとって、Einsteinが提供する予測は常に高い精度の正解を求めることでしょう。高い精度の予測を行うために必要とする大量データは、利用する顧客の組織内のデータが使用されるとしたならば、その精度向上のために事前に必要な準備等はどうなるのでしょう?これら素朴な疑問がクリアになり、実際に触って試せる日が待ち遠しいものです。

おわりに

テラスカイではDreamforce参加メンバーにより、毎日参加したセッションの情報をお伝えします。こちらも楽しみにご覧下さい!


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