Dreamforce2014レポート 「SalesforceのINTERNET OF THINGS」

皆さんこんにちは。 Dramforce 2014も最終日となりました。 今日は、今注目を浴びつつある「IoT(Internet of Things)」と「Wearable」についてDreamforce 2014での状況を報告します。

INTERNET OF THINGS

INTERNET OF THIGS

まず、Developerゾーンで気づくのが「INTERNET OF THNGS」ゾーンとして展示スペースが設けられていることで、ここでは、20社ほどの展示がありました。 多くがセンサーデバイスを利用してリアルタイムにデータ処理するものや、ヘッドマウントディスプレイやAndroid Watchといった、身に着けて使用するデバイスです。

IoTプログラミングワークショップ

「Internet of Things Lab」では温度センサーの情報を直接Salesforceのケースに登録するARM社のワークショップがあったので参加しました。

WorkShop1

WorkShop2

ワークショップは、センサーデバイスからのデータを直接Salsforceにアップロードするプログラムを開発するというもので、これは、中間的なPCやサーバーを通さず、デバイスから直接Salesforceへ登録する例です。

ワークショップでのトライアルは下記の手順で行いました。

1.ARM社のデベロッパーサイトにアカウント作成  http://mbed.org/

2.実装する電子基板(ボード)に対応したプログラミング環境をARM社サイトからダウンロードする ※あらかじめその基板に必要な標準的なライブラリ一式が入っている

3.デバイスをUSB接続する

4.サンプルプログラムを書き換える

5.コンパイルする

6.コンパイルしたバイナリファイルをハードウェアに書き込む(USBストレージとして認識されたボードにbinファイをドラッグ&ドロップする)

7.温度を計測する 8.Salesforceのケースへ登録されたか確認する

実際のデバイス(ARM社の基板)はこんな感じです WorkShop3

デバイスのプログラミングはC/C++言語を使用しています。
ライブラリが各種用意されているので必要に応じてインクルードし、ファンクションをコールするだけで
実装できるようで、非常に敷居は低いと思いました。

デバイスのプログラミングはC/C++言語を使用しています。 基板にオプションのセンサー等を装着する場合は、別途そのオプションに対するライブラリが必要ですが、ライブラリをインクルードするだけで使用可能です。 ブラウザでIDEが起動するので直接ソースコードを編集できます。 試してませんが、ブラウザ上でもブレイクポイントを設定し、デバッグもできそうです。

デバイスの組込みプログラミング環境IDE mbed

サンプルコードを見るとHTTPでPOSTしているので、Salesforce側には別途HTTPサービスが稼働していると思われますが、そのコードは見せてもらえませんでした。

産業ロボットをスマートデバイスで操作する

その他の展示で面白かったのは、産業用ロボットをモバイルフォンで動かしてしまおうというものです。

アームにレーザーセンサーを装着したロボット

ROBO1

ROB1

精密計測の結果や、環境条件、エラーの状況などを生産状況を示すダッシュボードに表示するデモです。 画面左側が計測結果画面、右側がモバイルの画面(よく見るとURLにLightningの文字が...) ここでも背景にリアルタイム、ビッグデータ処理というのがあります。

Salesforceだけで工場の生産設備を構築すると...。

今回のDramforceでは「Salesforce Analytics Cloud」がローンチされました これを利用するとデバイスからの情報をリアルタイムにSalesforceにUpし、リアルタイムに解析し、リッチなダッシュボードに表示できてしまいます。 Salesforceだけで完結することもできる、すごい世界になりました。

plant※あえて、Dreamforce 2014で撮影した写真だけで構成してみました。

Wearable

2014年6月に、「Salesforce Wear」を発表していたので、今回大きく取り上げられるのではと思いましたが、想像していたほどではありませんでした。 Kyenoteも参加しましたが、INTERNET OF THINGSブース企業の紹介だけで終わり、特に新しいことの発表はありませんでした。 デモブースでは、Androidウォッチで承認申請するデモを見せてもらいました。

Warerable

Android用には、「Salesforce Wear Developer Pack」が使用でき、WearableなAndroidデバイスからSalesforceへアクセスするプログラムが簡単に作成できるようです。

[Salesforce Wearable ニュースリリース] http://www.salesforce.com/jp/company/news-press/press-releases/2014/06/140611.jsp

[Salesforce Wear Developer Packサイト] https://developer.salesforce.com/wear?language=ja

3年ぶりに参加して気づいたこと

3年前の2011年にも参加していますので、その時と比べると規模がより大きくなっていて、あらためて成長力の大きさを感じました。 無料で配給されるランチも3年前よりもおいしくなってました、アメリカ人も分かってきたようでよかったです。

マーク・ベニオフ氏のキーノートのショーとしての演出は、今回はドローンという飛びものまで登場し、今年がいちばんな感じがします。毎年派手になってますね。 やはり、毎年とはいかないまでも、数年に1度くらい参加すると変化が分かって面白いです。 あと、歩きスマホ率は日本の方が高いです。なぜなのでしょう。日本人はマナーが悪いって言われないようにしたいですね。 2017年にはSalesforceタワーができるそうです。そのころまた行ってみたいですね。

TOWER