Summer'16新機能 "取引先責任者-to-複数取引先"を使ってみた

はじめに

こんにちは。
暑い名古屋からお送りしております。。。
暑いとビールが旨い!
それが毎日の楽しみです。

最近、Salesforceの導入支援を行っているある企業から、「取引先責任者を複数の取引先に紐付けたいんだけど」と要望がありました。
そういえば、タイムリーにSummer'16から取引先先責任者を複数の取引先に紐付る機能が追加されたのを思い出し、早速、実装してみることにしました。

取引先責任者を複数の取引先に紐付けたい場面

取引先責任者を複数の取引先に紐付けたい時ってどんな時?

  • 販売代理店(セルイン)の担当営業が、複数の販売先の顧客(セルアウト)の担当をしている。
  • ある企業の代表が、他の企業の代表や社外取締役をしている。

他にもいろいろあると思いますが。
今回は、ある企業の代表者が、他の企業の代表をしている時を想定して設定してみました。

取引先責任者-to-複数取引先の有効化

「取引先責任者-to-複数取引先」を使用するには、組織に対してユーザーが使うことができるように「許可」が必要です。
下記から設定します。

[設定]->[カスタマイズ]->[取引先]->[取引先設定]

複数の取引先とリレーションを張った後、ユーザーの取引先が取引先を削除したり、取引先責任者の主取引先を変更しようとしたときの動作も定義できます。
なお、一度有効化した後、無効化することもできますが、その時は、主取引先リレーションだけ保存されて、それ以外のリレーションは完全に削除されます。

取引先責任者へ「関連取引先」関連リストの追加

取引先責任者がどの取引先と関連しているかは、取引先責任者の詳細ページへ「関連取引先」関連リストを追加することで見ることができます。

既に取引先責任者を取引先に紐付けてある場合は、自動的に「直接」にチェックが入っているのが分かります。
この取引先責任者が「主」として所属している取引先であることを示しています。

取引先責任者を他の取引先に紐付る

さて、いよいよ、取引先責任者を他の取引先と紐づけてみましょう。

上記で取引先責任者のページレイアウトに追加した「関連取引先」の関連リストの「リレーションを追加」を押下します。

すると、「新しい取引先と取引先責任者のリレーション」画面が表示されます。

簡単ですね。
ルックアップから取引先を探してセットします。
右側のロールは、紐づけた取引先との関連(役割)を示すものです。
「保存」ボタンを押下するとリレーションが保存されます。

ロールは追加/変更/削除が可能です。
「取引先責任者-to-複数取引先」を有効にすると、設定の「取引先」に見慣れない項目が出現します。

[設定]->[カスタマイズ]->[取引先]->[取引先と取引先責任者のリレーション]-[項目]

このロール設定は、トランスレーションワークベンチにも対応しています。

取引先責任者-to-複数取引先のリレーション

ここまで見てきてお気づきのように、「取引先責任者-to-複数取引先」は「取引先と取引先責任者のリレーション」というオブジェクトで管理されているようです。
スキーマビルダーで見てみると、取引先と取引先責任者の間の中間オブジェクトとして存在していることが分かります。

Dataloaderによる一括登録

取引先と取引先責任者のリレーションがオブジェクトで管理されているとなると、Dataloaderでの一括取込も可能なのか実験してみました。
取引先と取引先責任者のリレーション」オブジェクトへUpsertしてみます。
「Show all Salesforce object」をチェックすると取引先と取引先責任者のリレーション」オブジェクトが表示されます。

取込むCSVファイルは下記のようにします。

予め作成しておいた、取引先と取引先責任者の外部キーを当てます。

さっくりとUpsertできました。
正しくリレーションが作成されています。

取引先責任者リレーションのレポート

標準のレポートタイプではこの関連オブジェクトのレポートを作ることはできませんが、カスタムレポートタイプを作ることで「取引先責任者-to-複数取引先」を含めたレポートを作ることもできます。

最後に

このように、「取引先責任者-to-複数取引先」はオブジェクトとして管理されてるので、簡単に取り扱うことができます。
また、今回は触れませんでしたが、このオブジェクトにカスタム項目を作成することも可能です。
参照関係や主従関係、積上げ集計項目は作れませんが、その他のデータ型の項目は作成できます。
また、リレーションを設定する画面のページレイアウトを編集することもできます。

こういう地味ですが便利な機能アップはどんどんして欲しいですね。