- Dreamforce'14 レポート(2日目) - KeyNoteに見る事業戦略(営業目線) -

その巨体を絶えず動かしながら会場をすみずみまで歩き、情熱と熱意のこもった迫力あるプレゼンが流れるように続く。

今年で12回目を迎えるDreamforce。 過去最大の145,000人もの参加者がもっとも楽しみにしていた、米国セールスフォース・ドットコム CEOのマーク・ベニオフ氏のキーノートが2日目の午後にいよいよ始まりました。

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少々のどの調子が悪いのか、時々声がかすれる場面もありましたが、その内容はやはり今年も迫力と魅力があふれるものばかり。 まず技術面では、細かい機能拡張を除けばやはり主役はこの2つ。

「Salesforce 1 Lightning」と「Wave(Analytics Cloud)」

それぞれの概要や利用シーンは、当社技術陣によるブログの他に、各メディアが既に多く取り上げているため、ここではその解説は割愛しますが、いずれにせよこれまで一般的に、他の機能に比べてセールスフォースの弱い部分と考えられていた

「モバイルデバイスを中心としたユーザーフレンドリーなUI」 「大量データの取扱い」

がこの2つの機能で補完されることにより、更にプラットフォームとしての機能性を盤石なものにしたように感じます。 セールスフォースを利用する企業は、より多くの領域で更に深く広く活用することができるようになるでしょう。

その一方で、上記の2つに比べて少々見た目は地味ではあるものの、戦略面での興味深い発表もありました。 (正確には今年4月に発表した内容を更に具現化して再度発表しています。) それは、業界に特化したアプリケーションのリリースです。 銀行や自動車、リテール等、6つの業界に特化したアプリケーションを用意し、それぞれの業界特有のビジネスプロセスを企業に提供します。

セールスフォースはこれまでの印象では、比較的「汎用的」なプラットフォームと業務プロセスを提供することで、幅広く数多くの企業のIT基盤を提供するというものでした。 これを今回のように業界個別のアプリケーションにまで拡張してきたということは、ますます企業の基幹系業務すなわち「クラウドERP」の実現に本腰を入れ始めたという予感がします。

ちなみに、業界固有のアプリケーションは、セールスフォース・ドットコム自身が提供することに加え、各業界に知見のあるパートナーからも提供されるようで、つまりは、AppExchangeで成功したビジネスモデル(パートナー・エコシステム)がもう一つ形成されることが容易に想像できます。 (既にかなりのパートナーが業界固有のコンサルティングサービスやソリューションを展示していたのですが、残念なことに少々場所が分かりにくいこともあり、やや閑散とした印象でした。本来もっと注目されてしかるべきかと思います。)

これにより、これまで業務アプリケーションに特化していて、あまりセールスフォースのビジネスに縁のなかったようなパートナー企業でも、今回の施策によりセールフォース・ビジネスを始めるチャンスが広がったように感じます。 これを好機と取るか脅威と取るかの選択は、我々のようなパートナー企業自身の意識と戦略次第です。

これからもセールスフォース業界からますます目が離せません。 以上、営業が書く「TECH BLOG」でした。