Winter'14新機能で標準ページにグラフ表示

Winter'14がリリースされて暫く経ちました。 新機能でも分析系は特に強化されています。 特に、レポートへのアクセスが大幅に拡張されました。 今回はレポートグラフの詳細ページへの埋め込み機能について、紹介したいと思います。

ある取引先を開いた時に、その取引先との過去の取引や、現在の商談状況等をすぐに確認したいといった場合に今まで皆さんはどうされていましたか?

例1)レポートタブから商談レポートを開き、条件に取引先を指定して絞り込む

例2)商談レポートに対し、条件を指定して開くためのURLを、カスタムリンクや数式のHYPERLINK関数で生成して、ワンクリックで取引先を指定してレポートを開けるようにする

例3)Visualforceでグラフ表示をするページを作成して、取引先ページレイアウトに埋め込む

といった形で実現する必要がありましたし、上記の手段は下に行くほど、より高等なスキルが要求されるものでした。 今回のグラフ埋め込み機能により、マウスベースの操作で手軽にレポート上のグラフを詳細画面の標準ページレイアウト上に埋め込めるようになりました。

では、実際にグラフを埋め込んでみましょう。 今回は、取引先の3年間の成立金額を表示するグラフを取引先詳細画面に表示してみたいと思います。

1.レポートの作成

埋め込みたいグラフの元になるレポートを作成します。 必要なのは完了予定日と金額になります。 商談のサマリーレポートで、完了予定日と金額をグルーピングに追加します。 また、完了予定日については、会計年度毎に見たいので、集計期間単位を「会計年度」に設定します。 成立

商談のみを対象とするので、 「商談状況」を「商談成立」 とし、 「日付項目」を「完了予定日」 「範囲」を「当会計年度および前年度、前々年度」 とします。

レポート条件

グルーピングと条件の指定が終わったら、グラフを作成します。 今回は縦棒グラフを選択し、 「Y軸」に「金額 合計:」 「X軸」に「完了予定日」 を指定します。

グラフ編集

正しくグラフが表示されることを確認したら、任意の名前をつけて、レポートを保存します。

2.ページレイアウトへのグラフの追加

それではいよいよ実際に取引先のページレイアウト上にグラフを埋め込んでみましょう。 取引先のページレイアウトの編集画面を開きます。 ページレイアウトのコンポーネントに新しく「レポートグラフ」が追加されています。 選択すると、配置可能な要素に、対象のオブジェクトが関連するグラフ付きレポートがリストされます。

ページレイアウト編集

この中から先ほど作成したレポートを選択し、ページレイアウト上の任意の場所にドラッグ&ドロップで配置します。 1ページレイアウトについて、2つのグラフを埋め込むことが可能です。 ページレイアウト毎に2つなので、プロファイル毎に表示するページレイアウトを切り替えることで、営業には商談グラフ、サポートには問合せ件数グラフなど、職責に応じて、表示するグラフを変更するといった使い方も可能です。

グラフ領域

配置されたグラフパネルの「プロパティ」またはペンチアイコンをクリックすると、グラフのプロパティ設定が開きます。 グラフのサイズやタイトルの表示有無、エラー時の非表示などの設定と、絞り込み条件の指定ができます。 元のレポートは全ての取引先を対象としていますから、その中からデータを絞り込むために使用する項目を指定します。 今回は取引先で絞り込んだグラフを表示するので、「取引先ID」を指定します。

埋め込みグラフ設定

「ユーザがページを開くたびに更新」のチェックボックスは、取引先詳細画面を開くたびに、 最新のデータでリアルタイムにグラフを描画したい場合にチェックをONにします。 チェックをしていない場合は24時間毎に自動で更新されます。 非常にデータ量が多く、グラフの描画に時間がかかる場合等にはチェックをOFFにしましょう。

設定が終わったらページレイアウトを保存し、任意の取引先を開いてみましょう。

取引先詳細

過去3年間の成立金額がグラフ表示されていれば成功です。 グラフ部分をクリックすれば、レポート画面で詳細を確認することもできます。

今回ご紹介した埋め込みグラフ以外でも、Winter'14の新機能では、分析API、トレンド分析など、分析系の機能が大幅に強化されました。 弊社で手がける案件でも、外部のBIツールとの連携など多々ありますが、Salesforce単体で実現できる幅が広がりつつあります。 これまでに入力し、蓄積されたデータが、分析の視点を変えるだけでより新しい気付きを提供できるケースも多いと思いますので、新機能を活用して、更なる活用促進を図ってみては如何でしょうか。