チームビルディングの重要性について

本日のエントリではForce.comでの開発手法に関してお話をしようと考えていましたが、 まずはその前段としてチームビルディングの重要性をテーマにします。

但し、チームビルディングは非常に深いので、ここでは触り程度にしておきます。 このエントリを読んで気になった方は是非ご自身で調べて見てください。

そもそもチームビルディングとはいったい何でしょうか?

ここでは以下の通り定義します。

-ある目的を達成するために効果的なチームを編成すること
-チームメンバーが相乗効果を発揮出来るように導くこと

それでは1つずつ見て行きましょう。

ある目的を達成するために効果的なチームを編成すること

ここで重要なのは「目的を達成するために効果的な」と言う部分です。

誰でも良いから手が空いてる人間を集めて編成したチームは チームでも何でもありません、ただの寄せ集め、烏合の衆です。

また、チームの規模も非常に大切です。 1人の人間が目の届く範囲には限界がありますので、 全体で数十人以上が関わる規模になると、 10人~15人単位でチームを分割するのが良いでしょう。

掌握という言葉がありますよね。 読んで字のごとく、自分の手で把握出来る範囲は、 両手の指の数を合わせた10本=10人を目安にする事をお勧めします。

たまに50人でも100人でも管理出来ると仰る方がいますが、 余程の天才か、管理してるつもりで出来てないかのどちらかだと思います。

チームメンバーが相乗効果を発揮出来るように導くこと

チームは編成して終わりでは無いという事です。

目的を達成するために必要な技術や知識を持った リーダーやメンバーでチームを編成出来たとします。 ですが、それだけではチームとしては機能しません。

これについては、タックマンモデルを用いて説明をします。

タックマンモデルとは、チームビルディングの状態を5段階で表したモデルです。

1. 形成期:Forming  

 メンバーはお互いのことを知らず、役割分担も無い。

 共通の目的等も分からず手探りで模索している状態。

2. 混乱期:Storming

 目的を徐々に理解しつつ、役割分担も進むが、それによりお互いが意見を発するようになり対立が生まれる。

3. 統一期:Norming

 お互いの意見や存在を受容しつつ、役割分担が行われ チームとして徐々に纏まりが生まれて、目的達成に向けて本格的に始動する。

4. 機能期:Performing

 メンバー間での理解が深まり、目的に向かって一致団結して取り組む。

 同じゴールを見据える事で、作業に無駄がなくスピードも向上し、 更にメンバー同士で相乗効果が生まれる。

5. 散会期:Adjourning  

 目的を達成したり、状況が変化したため、チームが解散となる。

これらの段階を経てチームを成長させる事を意識しつつ、 目的を達成し成果を出す事が大切です。

このモデルはチームビルディングだけではなく、 ファシリテーションを行う際にも非常に重要な考えとなりますので、 この辺りに興味がある方は調べてみてください。

Force.com開発におけるチームビルディング

さて、Force.com開発PJではどのような事に気をつけて チームビルディングを行う必要があるでしょうか?

まずは、当然ですがそのPJを達成するのに必要な 能力を持っている人間をメンバーに加えることです。

Force.com開発PJでは、一般的なシステム構築に関する知識や技術、 対象業務に関する知識などに加えて、以下のスキルが要求されます。

-標準機能に対する理解
-独自言語であるApex・Visualforceによるプログラミング能力

ちなみに、弊社はクラウド連携も得意としておりますので、 当然ですが連携に必要なスキルも必要とされます。

スキルアンマッチなメンバーのみで構成されたチームでは 成果を出す事が非常に困難です、と言うか無理です。

また、Force.com開発PJのリーダーとしての経験が全く無く、 更にリーダーシップについて勉強をしていない人間をリーダーにする事も危険です。

一般的なシステム開発に比べて特殊な事情が多いので その辺りを確実に理解してリスクを回避する事が必要になってきます。

今までの経験を活かして何となく仕事をこなして 何となく成果を出す事も出来ますが、 それでは精度が高く品質の良い仕事は出来ません。

とは言うものの、熟練のメンバーばかりで揃えられる訳もなく、 出来る人間には仕事が集中し、次々に仕事を割り当てられるため、 現実問題としてスキル不足のメンバーを含めて チームを構成せざるを得ない状況になります。

本来であればチーム内でスキル不足のメンバーの支援体制なども 完結出来れば理想ですが、それが出来ない場合は、 やはり組織としてチームを支援できる体制を整えておく必要があります。

ちなみに、弊社の支援体制についてお話をさせていただきますと、 Force.comに関して国内でもトップレベルのエンジニアが在籍しており、 Salesforce導入実績も1000案件を超えナレッジも豊富にありますので、 完璧とは言えませんが、かなり充実した支援体制が構築されております。

Force.comでの開発に必要な知識や技術を身につけて 成長したい方がいらっしゃれば、是非とも弊社にご応募ください。

と、宣伝をしたところで、今回は締め括りたいと思います。