JJUG CCC 2010 Spring のクラウド開発者(Force.com、Azure、GAE、Amazon)によるパネルディスカッションにForce.com開発者のパネラーとしてお招き頂きました。
パネルは各クラウドサービス提供会社からではなく、それを利用している開発者からの現場の生の声を、優れた点/改善点も含め、話し、聞く事の出来た楽しい時間でした。

当日は質問に対してなるべく簡潔にお答えしようと思っていましたので、後から振り返ると言葉足らずな点も多々ありました。
ここではパネルの中で話された内容をとっても簡単に、その他言葉足らずでどうしても補って置きたい点をコメントとしたいと思います。
(尚、当日参加された方が、こちらで当日の内容を上手にまとめられていました。)
パネルでは以下の観点で、各プラットフォームの実態を説明するといった内容でした。
- 開発方法(デプロイ、ローカル環境の有無、デバッグ方法について)
- 計画停止について
- 課金体系
- オンプレミスとの連携/プラットフォームの生産性
- ビジネス的な観点
主なコメント
・Windows Azure
ベータ版から開発を進めた案件では度重なるAPI変更に悩まされ、最も酷い例ではクラスのネームスペースが大幅に変更されて色々と書き直すはめになったとのこと。また、最近はある程度改善されたが、初期のAzureはアプリケーションのデプロイがかなり遅く、デプロイしては開発メンバーでお茶をするといった話も。
本番サーバーとローカル環境の間にやはり微妙な差があり、本番環境に上げたら動かない事はたまにあったが、本番環境での実行はリモートでトレースできないため原因の特定に苦労したとのこと。
・Google App Engine
事例としてYMCA横浜のイベント申し込みサイトの話。
システムとしてはイベントの申込フォームとマスター管理、メール通知などの機能があり、毎年2回のイベントで申し込みが殺到する以外あまりアクセスのないサイトではあるが、その運用にかかるコストは驚異的!
→ 僅か10円!!(1四半期で8円、チューニング後に2円)
AppEngine では一定の負荷までは無料のため(10万ページビュー)、無料で利用できる範囲があるのが特徴で、この事例ではそれを最大限利用できた形になった。(また裏技として無料領域を増やす方法もあった。。。)
・Amazon
仮想サーバーなので色々な意味で自由度は高い。
当日、タイムリーにパケ死がTLを賑わしていたが、その話題が面白かった。
IaaSのレイヤーから、PaaSに近いレイヤーのサービスが今後増えていく模様。
・Force.com
開発環境として、DeveloperEdition(開発者用)、本番環境、SandBox(本番環境のコピー組織)があり、個々の環境内でブラウザで開発を行っている場合には、常にサーバにメタデータとして保存されるため、デプロイという概念は無く、ローカル環境(エミュレート環境)という概念は無い。
【補足】
本番環境に対してデプロイする場合、Apexコードの75%以上がテストコードによりテスト済である必要がある。実際、本番移行前にテストのカバレッジが上がらず苦労するケースは多々あるので注意が必要。また、テストコードの量によりデプロイにも数分から数十分かかるケースもある。(過去例として、数時間のケースもあったとのこと。驚きです! リファクタリングで今では20分程度に収まっているそうですが。)
その後のタイムリーな話として、次期バージョンアップ(Summer '10)で、ApexコードのデバッガのパイロットリリースやVisualforceのViewStateインスペクタがBetaリリースされるなど気になる情報も。
(リモートデバッグはまだのようなので、今後に期待してます!!)
■ 参加者
□ モデレーター
ひがやすを 氏
□ パネラー
【Windows Azure】
株式会社 日立システムアンドサービス
研究開発センター 技師
酒井 達明 氏
【Google App Engine】
サイオステクノロジー株式会社
執行役員 クラウドコンサルティング担当
栗原 傑享 氏
【Amazon】
株式会社 電通国際情報サービス
技術統括本部 開発技術センター 研究開発グループ
アーキテクト
大谷 晋平 氏
【Force.com】
株式会社テラスカイ
今岡 純二
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