Sublime Text 3 + MavensMateでForce.com開発 (実践編)

前回の記事 Sublime Text 3 + MavensMateでForce.com開発 (準備編) に引き続き、本記事ではプロジェクトの操作、デバッグ、テスト、デプロイに関する機能について取り上げます。

前回では、インストールおよび初期設定、プロジェクトの作成方法をご紹介しました。 まだご覧になっていない方は、ぜひ先に準備編からご覧下さい。

プロジェクトの操作

プロジェクトを開く

  • MavensMate > Project > Open Projectを選択し、一覧からプロジェクトを選択します。
    MavensMate_OpenProject

プロジェクトの編集

  • 組織のID・パスワードや、メタデータ取得対象の変更ができます。
    プロジェクトを開いた状態でMavensMate > Project > Edit Projectを選択すると、編集画面が開きます。

プロジェクトのクリーン

  • プロジェクトのローカルからすべてのメタデータをクリアし、サーバから再取得します。
    プロジェクトを開いた状態でMavensMate > Project > Clean Projectを選択します。

プロジェクトを閉じる

  • Project > Close Projectを選択します。

メタデータの操作

新規メタデータの作成

Apex クラスの作成

  1. MavensMate > Metadata > New Apex Classを選択し、使用するテンプレートを選択します。
    MavensMate_ApexTemplates
    テンプレートは Unit Test (テストクラス) の他、Controller Extention (拡張コントローラ)、Batch (バッチApex)、Schedulable (スケジュールApex) など、様々なバリエーションが用意されています。
  2. Apex Class Nameにクラス名を入力し、Enter キーを押します。
    MavensMate_ApexClassName

Apex トリガの作成

  1. MavensMate > Metadata > New Apex Triggerを選択し、一覧からテンプレートを選択します。
  2. Apex Trigger Name, Trigger Object API Nameに [トリガ名, オブジェクトのAPI参照名] の形式で入力し、Enter キーを押します。

Visualforce ページの作成

  1. MavensMate > Metadata > New Visualforce Pageを選択し、一覧からテンプレートを選択します。
  2. Visualforce Page Nameに Visualforce ページ名を入力し、Enter キーを押します。

Visualforce コンポーネント の作成

  1. MavensMate > Metadata > New Visualforce Componentを選択し、テンプレートを選択します。
  2. Visualforce Component Nameに Visualforce コンポーネント名を入力し、Enter キーを押します。

メタデータの保存

File > Saveでファイルの保存と同時に、サーバへの保存が実行されます。

メタデータのリフレッシュ

右クリックからMavensMate > Refresh From Server...を選択します。

メタデータの削除

右クリックからMavensMate > Delete Files from Selesforce Server...を選択します。

デバッグの実行

匿名 Apex コードの実行 (Execute Anonymous)

Force.com IDE や開発者コンソールと同様に、匿名 Apex コードを実行します。

  1. MavensMate > Apex Scripting > Execute Apex... を選択します。
  2. Apex Codeタブでコードを記述します。

    MavensMate_ExecuteApex
  3. Debug Optionsタブでデバッグログレベルを選択します。 MavensMate_DebugOptions
  4. Executeをクリックすると実行を開始します。
  5. 終了するとデバッグログが表示されます。

    MavensMate_ExecuteApexLog

Apex Scripts

Apex Scripts は MavensMate 独自の機能で、匿名 Apex コードをプロジェクトのローカルに保存・蓄積しておき、いつでも実行することができるようになっています。

Apex Script の作成

  1. MavensMate > Apex Scripting > New Apex Script... を選択します。
  2. Apex Script Nameにスクリプト名を入力し、Enter キーを押します。
  3. プロジェクトに apex-scripts フォルダが作成され、その下にスクリプトファイル ( .cls ) が作成されます。
    コードを記述して保存します。

    MavensMate_ApexScript

Apex Script の実行

  1. スクリプトを開いた状態で、MavensMate > Apex Scripting > Run Apex Scriptを選択します。
  2. コードが実行され、終了後にデバッグログが表示されます。

    MavensMate_ApexScript_Log
    デバッグログはapex-scripts > logに保存され、ここから参照することもできます。

    MavensMate_log

テストの実行

テストの実行方法は複数ありますが、ここでは MavensMate のテスト実行UIを利用した手順について説明します。

    1. MavensMate > Unit Testing > Open Apex Test Runner UI...を選択します。
    2. Apex Testsタブにテストクラスの一覧が表示されます。 この中から実行するクラスを選択します。 MavensMate_UnitTest1
    3. Debugタブでデバッグログレベルを設定します。 MavensMate_UnitTest3
    4. Run Testsをクリックするとテストの実行を開始します。
    5. テストが終了すると実行結果が表示されます。 MavensMate_UnitTest4

      ここで

Test Results

      タブをクリックすると、さらに以下のメニューが表示されます。
MavensMate_UnitTest5
    • Class Coverage Apex
      クラスのカバー率一覧を表示します。

      MavensMate_ClassCoverage
      Show Coverageボタンをクリックすると、テストコードでカバーされていない行 (赤くマークされている行) を確認できます。

      MavensMate_UnitTest7
    • Trigger Coverage Apex
      トリガのカバー率一覧を表示します。ここでもShow Coverageボタンでコードカバー状況を確認できます。

      MavensMate_UnitTest8
    • Warnings コードカバー率に関する警告を表示します。
    • Debug Log テストコードのデバッグログを表示します

デプロイの実行

  1. MavensMate > Deploy to Server...を選択します。
  2. Org Connectionsタブでデプロイ先の組織情報を入力し、Create Connection をクリックします。 MavensMate_Deploy1
    接続に成功した組織は、下図のように一覧へ保存されます。
    この後でデプロイ先を選択する際に、ここで登録しておいた組織の中から選択することになります。
    MavensMate_Deploy2
  3. Deploy Optionsタブで、デプロイのオプションを設定します。 MavensMate_Deploy3
    • Deployment Targets

      デプロイ先の組織を選択します。

    • Validate Only チェックした場合は、右上のDeploy to Serverボタンが Validate Deploymentボタンに変わり、デプロイの成否の検証のみを行います。成功してもデプロイ先組織への変更は行われません。

    • Run Tests チェックしない場合、テストメソッドの実行が省略されます。
      ただし本番環境へのデプロイの場合、管理パッケージ以外のすべてのテストが実行されます。詳細はメタデータAPI開発者ガイドにて、 deploy() コールの runAllTests オプションを参照下さい。

    • Rollback on Error エラーが発生した場合、ロールバックを実行するか否かを設定します。
      詳細はメタデータAPI開発者ガイドにて、deploy() コール の rollbackOnError オプション を参照下さい。

  4. Metadataタブで、デプロイ対象のメタデータを選択します。 MavensMate_Deploy4
  5. Deploy to Server (検証時はValidate Deployment) ボタンをクリックすると、デプロイを開始します。
  6. Deploy Resultsタブに実行結果が表示されます。 MavensMate_Deploy5

おわりに

以上で、一部ではありますが Sublime Text + MavensMate で出来ることと、その手順をご紹介しました。 特にまだ触ったことのない方へ、使い始めるきっかけとなれば幸いです。